- 2014/07/01 祇園祭
- 京都歳時記 一覧へ
- 日本三大祭のひとつ祇園祭が7月に行われます。17日の山鉾巡行がよく知られていますが、その前後に、多くの行事が行われています。
以下、祇園祭の主な関連行事をまとめてみました。これだけ全部含めて、祇園祭です。
これらの期間に、京都へお越しの節は、是非、関連行事も含めて、見てください。
■1日〜5日 吉符入り
神事始めで各山鉾町内は収蔵庫を開いて、町の会所に集まり打ち合わせを行い祭の無事を祈願する。
■1日10時 長刀鉾町お千度(八坂神社)
祇園祭山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾町の役員たちが、選ばれた稚児とともに八坂神社に参拝する。お祓いを受けて、神事の無事を祈願する。
■2日10時 くじ取り式(京都市役所)
前祭と後祭の山鉾巡行の順番を、市長立会いのもとにくじを引いて決める。
■10日 お迎え提灯と神輿洗い(八坂神社)
お迎え提灯は神輿洗いの神輿を迎えるために、氏子区内を提灯を立てて練り歩く。神輿洗いは17日の神幸祭に渡御する3基の神輿のうち、中御座の神輿を松明で先導しながら、四条大橋まで運ぶ。祇園祭の神輿が鴨川の水で洗い清められる。神官が鴨川の水を汲み上げ、榊の枝にふくませて神輿にそそぎ清める。
16時30分〜21時 お迎え提灯(八坂神社〜市役所〜八坂神社)
20時〜20時30分 神輿洗 (八坂神社 四条大橋)
◇前祭(さきまつり)
23基の中で、くじとらずとして巡行の順位が決まっているのは1番(長刀鉾)、5番(函谷鉾)、21番(放下鉾)、22番(岩戸山)、23番(船鉾)である。なお綾傘鉾と四条傘鉾はくじとりだが7番と15番のいずれかになる。
■10日〜14日 前祭の鉾建て山建て(各鉾町 各山町)
山鉾巡行を目前にして、山鉾町ごとに山の組み立てが始まる。鉾建ては釘を使わず伝統の縄締めの技法組み立てる。
■12日〜13日 前祭の鉾曳昇始め(各鉾町 各山町)
各鉾が子供たちを交えた町内の人々の手により、町内付近を試し曳される。
■13日 11時 長刀鉾稚児社参(八坂神社)
14時 久世駒形稚児社参(八坂神社)
祇園祭の祭儀に最も重要なのは神霊をうつす神輿で、重要な役割を担うのが、神の代理と考えられる稚児である。この日、稚児は立ち烏帽子、水干姿で従者を従え、白馬に乗ってお参りする。
■14日〜16日 前祭 宵山・屏風祭(各鉾町 各山町)
各鉾町山町では、町会所に人形をまつり、胴掛け、見送りの懸装品などを飾り、夕暮れとともに駒形提灯に灯が入る。また町内の旧家では伝来の屏風などを表の間に飾りつける。
■17日 前祭 山鉾巡行 9時〜 (四條烏丸→河原町通→御池通)
祇園祭とはこの山鉾巡行のことと思われるほど、祭りの中心行事で最大のみどころである。
■17日 神幸祭 16時〜 (八坂神社→四條御旅所)
祗園祭の最も重要な神事。祭典の後、久世駒形稚児が先に立ち、中御座、東御座、西御座の3基の神輿と子供神輿が順に神社を出発する。氏子内を巡行し御旅所に渡御する。
■17日〜21日 後祭 鉾建て・山建て
■17日〜23日 無言参り (お旅所)
無言で7日7晩、お旅所に詣でると願いが叶うといわれている。
今年は後祭が復活することにより、山鉾巡行が前祭(7月14日)と後祭(7月24日)の2回にわたって行われ、それぞれのコースが異なることである。また大船鉾が後祭のしんがりとして150年ぶりに復活の勇姿を見せるのも話題のひとつである。
◇後祭(あとまつり)
10基の中で、くじとらずは1番(橋弁慶山)、2番(北観音山)、6番(南観音山)、10番(大船鉾)の順となる。
■20日〜21日 後祭 山鉾曳昇始め
■21日〜23日 後祭 宵山・屏風祭
■24日 後祭 山鉾巡行 9時30分〜 (烏丸御池→河原町通→四条通)
■24日 花傘巡行 10時〜 (八坂神社石段下→市役所→八坂神社)
花傘巡行は、24日に行われていた祇園祭の後祭が17日の前祭りに統一されたために昭和41年(1966)から始まったものだが、今後も継続的に行われる。
■24日 還幸祭 17時〜 (四條御旅所→ 八坂神社)
神楽3基が、四條御旅所を発ち、氏子町内を巡行する。三条御供社において祭典を行い21時すぎに本社に還幸する。
■28日 神輿洗い 20時30分 (四條大橋)
10日の神輿洗いと同様に、神輿を洗い清めたあと格納される。
■29日 神事済奉告祭 16時〜 (八坂神社)
祇園祭の神事がすべて滞りなく終了したことを神前に奉告し、感謝する儀式である。
■31日 夏越祭 10時〜 (八坂神社)
疫神社に大茅輪を設けて行われる。この神事で祇園祭のすべてが終了する。