一般的な日本人の常識では、名前と言えば、日本式(中国や韓国もほぼ同様）の「姓と名」、または西洋式の「名と姓（時にはミドルネームもあり）」の二つのパターンしかない。「国際派」の人だと、これにウサマ･ビィン･ラディン(Usama bin Laden)などのアラブ式の「名 bin 父親の名」パターンを知っているかもしれない。
では、インドネシア人の名前はどのパターンか。単一のパターンではない、というのが正解。インドネシア国民（インドネシア語でbangsa Indonesia、なおbangsaは文脈によっては「民族」とも訳せる）は多数のエスニック･グループ(suku bangsa)から構成されており、宗教も多数派のイスラム以外に、キリスト教、仏教、ヒンドゥーと多様である。だから、一筋縄ではいかない。
結論から言うと、1.エスニック･グループ式、2準アラブ式、3中国式、4西洋式に分類されると考えている。
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